はじめに|SNSが楽しいはずなのに疲れるのはなぜ?
日常的に当たり前のように使われているSNS。
X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Facebook、LINEなど、私たちは日々、膨大な情報とつながりの中で生きています。
しかし近年、「SNSに疲れた」「見るだけでしんどい」「何もしてないのに気が重い」――そんな声が多く聞かれるようになりました。
それは決して特別な人だけの話ではなく、誰もが経験する“現代的ストレス”とも言えるでしょう。
本記事では、SNS疲れの主な原因と、心地よい距離感を保つための具体的な方法を解説します。
SNS疲れが広がっている理由
1. 常に誰かと比べてしまう「比較疲れ」
SNSには、きらびやかな日常、リア充アピール、高級品や旅行などの投稿があふれています。
それを毎日見ているうちに、「自分だけ何も成し遂げていない」「私の生活は地味すぎる」と感じてしまい、自己肯定感が下がることがあります。
実際には、投稿される内容は“人生のハイライト”であるにもかかわらず、無意識に自分の現実と比較して疲弊してしまうのです。
2. 承認欲求が満たされず「虚しさ」が募る
「いいねがつかない」「誰も反応してくれない」――そんな経験をしたことはありませんか?
SNSは簡単に反応を得られるツールですが、その反面、反応がないと孤独感や無力感を感じやすくなります。
特に投稿へのリアクションに一喜一憂してしまうと、日常的な“承認欲求疲れ”が蓄積されてしまうのです。
3. いいね・通知への依存
スマホに届く通知が気になって仕方がない、SNSを閉じたのに数分後にまた開いてしまう――これは脳が“報酬”を求めてSNSに依存しているサインです。
通知を見るたびにドーパミンが出て快感を得る反面、反応がないと逆に不安になり、メンタルに影響が出る人もいます。
4. DM・リプライへの対応ストレス
SNSでのやりとりは便利ですが、既読スルーへの罪悪感、早く返信しなければというプレッシャーなどが、じわじわとストレスになります。
ときには、返事をしないことで関係が悪化したり、誤解が生じることもあり、SNSを「人間関係のしがらみ」として感じる要因にもなっています。
5. 炎上や過剰な正義感に巻き込まれる
誰かの炎上に関する投稿がタイムラインに流れてくるたび、精神的に消耗してしまうことがあります。
また、自分の何気ない投稿が思わぬ方向で解釈され、攻撃されたりすることも。「間違ったことは言ってないのに…」という理不尽さに疲れ、SNS自体から距離を置きたくなる人も少なくありません。
SNSとの“ちょうどいい距離感”のつくり方

1. SNSを「見る時間」を決める
まず効果的なのは、「SNSは1日〇分だけ」と時間制限を設けることです。
たとえば、朝と夜の10分ずつだけ開く、寝る1時間前はスマホを触らないなど、自分なりのルールを設定するだけで、心の余白が生まれます。
2. フォロー整理でノイズを減らす
フォローしているアカウントを定期的に見直し、「見ていて疲れる」「不安になる」投稿をする人は思い切ってミュートやフォロー解除しましょう。
SNSは自分で見る情報を選べる場です。無理にすべてに接する必要はありません。
3. 投稿を“しない自由”を持つ
「何か発信しなきゃ」「更新しないと存在を忘れられそう」と感じてしまう人は多いですが、投稿は義務ではありません。
むしろ、自分の心が落ち着いているときにだけ投稿するスタンスの方が、長く心地よく続けられます。
4. オフラインのつながりを大切にする
SNS上の人間関係だけでなく、実際に顔を合わせる家族や友人との時間を大切にすることで、SNSに過度な依存をしなくなります。
リアルなつながりの安心感は、デジタルでは得られない安定を与えてくれます。
5. デジタルデトックスを取り入れる
週に1日、あるいは数時間でもSNSやスマホを一切使わない「デジタルデトックス」を実践する人が増えています。
最初は不安になるかもしれませんが、次第に「なくても平気」「むしろ気が楽」と感じるようになります。
自然と触れる、紙の本を読む、散歩するなど、心がゆったりする習慣を取り入れてみましょう。
まとめ|SNSとの距離は“自分で決めていい”
SNSは本来、楽しく人とつながるためのツールです。
それが「疲れるもの」「義務になるもの」になってしまっているなら、今が見直すタイミングかもしれません。
SNSとの向き合い方に正解はありません。他人と比べず、自分にとって心地よい距離感を大切にしましょう。
このブログでは、今後もSNS時代をより健やかに生きるための情報や、人間関係・メンタルケアのヒントをお届けしていきます。
コメント